月5-315

月5-315配置図

 

        らるなこが|れっしんく
        とた★かて|きの☆うい
        はでまもょ|にす、。・
        【★シフト】
        ぞ ぉぇぢ|ぷぱげつー
        さそ ばぼ|ひゃゅちを
        ぽづぅへぴ|ふめぎむぬ
        【☆シフト】
        ぜねゆぶざ|ヴぺぃわえ
        どせだあけ|べお りじ
        ろほごやよ|びみぁぐず
        

月5-315の特徴

文字入力時間を最小化することを狙った配列です。

小指逐次シフトは同期を取ってシフト操作をしなければならない重い操作であり、親指逐次シフトはキーボードを選ぶので、中指前置シフトを採用しました。

濁点/半濁点キーは日本語としてあり得ない文字列を生成する気持ち悪さと、清音と濁音で全く違う連接頻度を持つ文字を同じ位置に配置するという無駄があるので、清音と濁音はバラバラに配置しました。

日本語のあらゆる文字が連接する特性上、交互打鍵率を高めても、同手連打はなくなりません。逆に、同手連打の早い部分に頻度の高めの文字を割り付けることによって入力時間を稼ぐことができます。加えて、遅い部分に頻度の低い文字を割り付けることで文字を割り当てるキーの組み合わせを増やし、これによってシフトキーの増加を抑え、アンシフト面に配置できる文字を増やすことができます。以上から同手シフトを採用しました。

ローマ字定義が可能な定義範囲にすることによりキーフック系のプログラムを使用することなく配列を実現できます。

月5-315の評価値(論理値)

評価値はとりあえず以下(本配列作成時の元データ(「小梅配列の10万字サンプル」)による評価です)
※12.53%、2.61%は句読点を1文字目とする2文字連接も計算した数字
 

各指使用率

この配列は右小指の使用率が高めです。右手に違和感を覚えたときは使用を中止されることをお勧めします

月5-315各指使用率

いろいろ調べた結果、右手小指は英文打つときのDvorakの右手小指の使用率とそんなに違いがないみたいなので
使用頻度的には問題ないような気がしてきた。Dvorakは疲労度がQWERTYより全然軽いと言われてるみたいなので

月5-315の評価値(実測値)

月配列界隈でありがちな以下の4文書を用いた比較をする
  打鍵数
同手連続
打鍵数
交互
打鍵率
左左 右右
同指
異鍵
同手
跳躍
左手
縦連
2-263 23655 11197 12458 7892 66.6% 3317 4575 1264 797 37
4-698 24629 11354 13274 7408 69.9% 2744 4664 984 779 6
5-315 23279 10191 13088 9326 59.9% 3216 6110 1027 790

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打鍵数は少なくなっているが、右手の負担が高い。
交互打鍵率は低く、右手の連打も多い。
2-263よりは悪運指は減っているが、4-698の悪運指の少なさは驚異的である。
 
 
上の4文書を途切れることなく打ち切るとして所用時間を計算したのが次の表である。
 
  文字数 打鍵数
所用時間
(ms)
1打鍵時間
(ms)
1文字入力時間
(ms)
2-263 17,887 23,960 2,868,949 119.74 160.48
U9RC2 17,887 24,648 3,003,844 121.87 168.03
3-285改 17,887 23,648 2,835,280 119.90 158.60
17,887 24,660 2,912,484 118.11 162.92
叢雲※2 17,887 25,177 2,940,995 116.81 164.51
4-698 17,887 24,807 2,846,970 114.76 159.25
5-315 17,887 23,296 2,688,612 115.41 150.40
 
※2左右どちらのシフトを使うのかはシフトキーの直前までの打鍵シーケンスとシフトキー左右いずれかとその次のキーまでの打鍵時間が小さくなる方のシフトを用いるものとして所要時間を算出した
 
上下の表で打鍵数が違うのはご愛敬として、
「文字数」を入力するのにかかった「打鍵数」と「所要時間」が分かると色々考察できる。

まず、「1打鍵時間」、これは1打鍵あたりの所要時間であり、打鍵の滑らかさを示すと考えられる。
打鍵速度を悪化させる要因は、悪運指が多く、良運指が少ないことであるから、
「1打鍵時間」が小さいほど、悪運指が少なく、良運指が多い、すなわち打鍵が滑らかであることを示す。

次に、「1文字入力時間」、これは文字入力1文字あたりの所要時間であり、入力の速さを示すと考えられる。
ここで入力の速さと言っているのは人間様の性能ではなく配列自身の性能である。
入力が速いほど人間様の習熟度合いに合わせて単位時間あたりの文字入力数を多くできる。
「1文字入力時間」が小さいほど、入力が速くなる。
 
以上の考察から、5-315は打鍵が滑らかで、入力が速い部類になる。
 
 
3-285改は拗音分置となっており打鍵数削減とそれによる入力速度向上の傾向が見える。
拗音分置の可能性を感じさせる結果となった。

(拗音(例えば、「しょ」)を2打鍵で入力できたら気持ち良さそうだ。)
ただし、拗音分置は学習コストが問題となりそうな気がする。

ということで、中指(+薬指)前置シフトの枠組みで、色々と、拗音分置で並べたみたが
劇的に入力速度が向上することはなく、良くて本配列と同じ性能にしかならない。
学習コストが増え、性能が同等以下にしかならないことを考えると拗音分置の採用は見送ることとする。
  

月5-315の定義ファイル

 

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